東京女子医科大学東医療センター神経内科外来における頭痛患者の分析

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目的:東京女子医科大学東医療センター神経内科外来における頭痛患者を分析した。対象・方法:2012年1月1日〜12月31日に当科の神経内科外来に頭痛を主訴に来院した患者について診断名、受診や診断に至った経緯を分析した。診断は国際頭痛分類第2版: The Internal Classification of Headache Disorders; 2nd edition(ICHD-II)に準拠した。結果:頭痛を主訴に来院した患者は281例(男性80、女性201)、年齢16〜83歳(平均47.1±16.4)で、片頭痛128例(46%)、緊張型頭痛76例(27%)、群発頭痛9例(3%)、その他の一次性頭痛6例(2%)であり一次性頭痛全体では219例(78%)で、二次性頭痛29例(10%)、頭部神経痛33例(12%)であった。頭痛の診断名を初めて告げられた患者は219例(78%)で、片頭痛97例(76%)、緊張型頭痛61例(80%)、薬物乱用頭痛7例(100%)、頭部神経痛32(97%)であった。初診114例(39%)と救急外来・他科からの依頼患者102例(35%)に対し、定期的な受診は75例(26%)であった。救急外来受診後にあらためて診察を行った56例の診断は、片頭痛21例(37%)、緊張型頭痛10例(18%)、頭部神経痛7例(13%)、髄膜炎5例(9%)、一次性雷鳴頭痛4例(7%)、全身性ウイルス感染による頭痛4例(7%)椎骨動脈解離3例(5%)、急性副鼻腔炎2例(4%)であった。結論:外来を受診する患者は、これまで診断されていなかった片頭痛をはじめとする慢性頭痛が多く、再診患者が比較的少なかったことから、今後いかに患者が満足できる頭痛診療を行っていくかが課題である。
2014-01-31

東京女子医科大学東医療センター神経内科外来における頭痛患者の分析

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