保健福祉専門職における「内的適応」及び主観的健康感を中心とした仕事特性:福祉職と看護職との比較を通して
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概要
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保健福祉専門職の心身の健康をはじめとする働く環境及び条件の劣悪さを指摘する研究は数多くある。にもかかわらず、その改善はいまだ十分とはいえない。本研究では、保健福祉領域の第一線でサービスを提供している福祉職と看護職を取り上げ、仕事に対する「内的適応」の状況や心身の健康、そして仕事特性を見ることとした。結果、看護群が福祉群と比べて、勤務環境及び条件関連項目においては肯定的な評価しながらも、「利用者の関係」、「仕事に対する自信感及び満足感」が低く、仕事や職場と関連した不安や悩みが多かった。心身の健康においては、両群ともに身体的・精神的な疲れを訴える者が多い中、看護群の方が福祉群より統計的に有意に高く、特にメンタル面においてはその傾向は強かった。仕事特性の面では、両群ともにパターナリズム的なやり方をやむを得ない仕事上の方法として据えており、保健福祉領域における特性であることが示唆された。
- 2014-03-31
著者
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