都市内と住宅地の移動伝搬損失を対象としたスケールモデル手法(オーガナイズドセッション「無線技術の未来を創る電波伝搬の研究」,電波伝搬,一般)
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概要
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電波の伝搬特性を研究する従来からの手法として、実環境で実際に測定する実測や計算機シミュレーションの手法などがある。スケールモデル手法の確立を目的に、移動通信環境の伝搬損失特性を対象にして実環境の都市の1/70スケールモデルおよび住宅地の1/70スケールモデルを作成し検討を行った。実環境では150MHzで、スケールモデルでは105GHzで伝搬損失を測定した。実環境とスケールモデルとの差の標準偏差は都市で4.9dB、住宅地で37dBであった。一般に従来の推定式の標準偏差が6dBであると考えると、スケールモデルは平均的に実測に近い。また、90m短区間値を用いた実環境都市とスケールモデルとの相関係数は都市で0.42、住宅地で0.69であった。さらに、住宅地の1/350スケールモデルの検討を行っているが、差の標準偏差は10dB〜16dBと再現性が見られない。
- 一般社団法人電子情報通信学会の論文
- 2013-01-15
著者
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