郷村集体企業の盛衰及び『制度改変』の社会学的分析(海外寄稿(1))
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概要
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郷村集体企業は中国農民が農家生産請負責任制を受け継いだ後のもう一つの試みであり、ある意味、郷村集体企業は、解決しがたい都市と農村の二元構造に直面する中で採用された「仕方が無い(无奈)」方法でもある。都市改革、国営企業の改革及び大量の外資の導入、私営個体経済の急速な発展、そして特に買い手市場の普遍的確立などの要因のすべてが、無数の郷村集体企業を未曾有の危機に陥れる事態を引き起こした。郷村集体企業の全体的な制度改変は、人民公社体制からの最終的な離脱を示している。「スーパー村落(超級村庄)」を郷村発展のハイレベルな段階として理解することは出来ず、都市と農村の一体化や協調発展こそ、中国農村の現代化を実現するために避けて通ることのできない道なのである。
- 日中社会学会の論文