非線形性を持つスペクトル検出器による広帯域の信号検出特性(移動通信ワークショップ)

スポンサーリンク

概要

論文の詳細を見る
コグニティブ無線は周波数資源の枯渇問題に対する解決法として有望であるコグニティブ無線で必要とされる電波の利用状況監視には、広い帯域で様々な電界強度の信号を同時にかつ正確に検出できるスペクトル検出器が必要である。しかし、フロントエンドの非線形性により、高調波、相互変調波、利得抑圧が発生し、本来信号がないはずの周波数に信号が存在すると誤って認識する誤警報、及び本来信号があるはずの周波数に信号がないと誤る検出見逃しが生じうる。本稿では、フロントエンドに非線形性を持つ広帯域スペクトル検出器における誤警報および検出見逃し率を、計算機シミュレーションにより評価した。従来研究では全チャネル数が100チャネル以下の場合だったが、今回は1000チャネルまで増やして特性の評価を行った。その結果、3倍のオーバーサンプリングの下で、検出器のダイナミックレンジを83dB以上とすれば十分に誤警報及び検出見逃しを抑えられることが分かった。
一般社団法人電子情報通信学会の論文
2013-02-20

著者

関連論文

もっと見る

スポンサーリンク