OFDM方式を用いたブロック協調復号システムにおけるブロック設計法(一般,移動通信ワークショップ)
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概要
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現在携帯端末向けの放送に特化した新しい無線通信システムの検討が進められている.その検討の一つとして,送信局から同じ情報を受信した他の携帯端末(ノード)から情報を転送し,晶質改善を図る協調復号が検討されている.従来の協調復号法では,最も受信状態の優れているノード(ベストノード)に対して,それに続いて状態の良いノードの全受信データを転送し,協調するLMRC法が提案されている.I-MRC法では,広帯域の信号を転送するため,フェージングによりスペクトル成分が落ち込んでいる周波数成分では,品質改善が期待できない.本稿では,複数のサブキャリアをブロック化し,ブロック別に協調ノードを切り替える方法を提案する.提案法は,ブロック毎に,協調するノードを変えることで,高いチャネル利得を有する信号を獲得できる.しかし,CSIが膨大になる恐れがある.そこで,各ノードが最も状態の優れたブロックだけをベストノードに通知する.CSI 削減法を提案する.この方法により,高いチャネル利得を確保しつつ,CSI量を削減できる.計算機シミュレーションより,従来法と同等のCSI量で,優れた特性が達成できることを示す.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2010-02-24
著者
-
田久 修
東京理科大学大学院理工学研究科電気工学専攻
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楳田 洋太郎
東京理科大学大学院理工学研究科電気工学専攻
-
周 〓
東京理科大学 理工学部 電気電子情報工学科
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田久 修
東京理科大学 理工学部 電気電子情報工学科
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田久 修
東京理科大学理工学部
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楳田 洋太郎
東京理科大学理工学部
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周 〓
東京理科大学理工学研究科電気工学専攻
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楳田 洋太郎
東京理科大学 理工学研究科 電気工学専攻
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楳田 洋太郎
東京理科大学
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