容量を考慮したキャッシュ配置に基づくクエリ誘導方式(映像配信・キャッシュ)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
近年,大容量コンテンツ配信の増加に伴い,サーバ負荷増大によるサービス品質の低下が懸念されている.その解決手法の一つとして,キャッシュ機能を持つルータを用いることでサーバ負荷を軽減する方法が注目されている.しかし,すべてまたは一部のルータに多量のコンテンツがキャッシュされてしまうと,ルータ負荷が増大し,キャッシュヒット率の低下やルーティング機能に支障が生じてしまう.そのため,サーバとルータ両方の負荷を抑えるために,各ルータにコンテンツが集中しないようなコンテンツコピーをキャッシュするルータの組み合わせを決定することが重要となる.本稿では,これを容量考慮キャッシュ配置問題として定式化し,NP完全問題であることを証明した.さらに,この問題に対するヒューリスティックアルゴリズムを提案し,これを用いたキャッシュ配置制御法に関して数値実験により性能を評価する.
- 2013-02-28