東京都における樹木着生蘚苔類の分布状況
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概要
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東京都内の樹木に着生する蘚苔類の生育状況が調査された.Taoda(1972)が調査した約20年前と比べて山の手線以東の地域でコモチイトゴケやサヤゴケなどの種数の増加が確認された.種数増加の主な原因は二酸化硫黄濃度の減少によると考えられる.これにともなって,山間部を除く都内全域で出現種数の地域差が小さくなった.現在では,都市化に伴う気温の上昇や乾燥化及び緑化による環境改善効果などの要因が相対的に大きくなっていることが示唆された.
- 日本蘚苔類学会の論文
- 1992-07-30
著者
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