送信電力制御を行う市街地シュードライトのパルスデューテイ比(ネットワークプロセッサ,通信のための信号処理,無線LAN/PAN,一般)

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概要

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• シュードライト(擬似衛星)は,衛星測位において衛星群が送信する電波と同等の電波を送信する地上送信機であり,天空の一部が遮られるような場合でも測位システムの利用可能性を高めることができる.しかし,シュードライト実現のためには,遠近問題として知られる,その近傍にて受信電力が過多になる干渉を軽減しなければならない.この遠近問題を軽減するため,送信電力をステップ状に低減する市街地シュードライトが提案されている.送信電力をステップ状に低減すると,シュードライト電波の第1パルスにより衛星信号が遮断された受信機が第2パルスまたは第3パルスを利用できる可能性があり,サービスエリア内において利用可能性が高まる.しかしながら,この方法はシュードライトがより長い時間にわたり電波を放送するため,干渉量が増加する懸念がある.そこで本論文ではこのシュードライトが受信機に与える干渉電力を評価して,干渉量の時間平均が所望の値になるシュードライトのパルスデューテイ比を求める.その結果,送信電力をステップ状に低減するシュードライトは,干渉量の時間平均が同一である従来のシュードライトと比較して,カバレッジ確率を約1.5倍にできることがわかった.

• 2013-03-07

著者

• 高橋 腎

  広島市立大学

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