同一拡散符号で変調された信号のチャネル次数および遅延タイミングのブラインド推定に関する一検討(一般,モバイル,アドホック,ユビキタス,無線セキュリティ,マルチアクセス,アクセスネットワーク,UserNetworklnterface, Homeネットワーク,一般)

概要

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CDMA 通信システムにおいて高品質な通信を確立するため,部分空間法によるブラインドチャネル推定が検討されている.同一の拡散符号を用いた異なる信号を同時に受信した場合,部分空間法によるブラインドチャネル推定では,チャネル次数と遅延タイミング推定情報が事前になければ適切な推定は困難となる.しかしながら,同一の拡散符号を用いた異なる信号を同時に受信した場合を想定した部分空間法によるブラインドチャネル推定やチャネル次数と遅延タイミング推定法は今まで検討されていない.また,自律分散型ネットワークではCDMA は非同期で多元接続が可能という点で有用であるが,各端末がネットワーク内の全端末を把握することが難しいため,複数の端末が同一の拡散符号を使用する可能性がある.そこで本稿では,同一の拡散符号を用いる端末が複数存在する状況を想定し,部分空間法によるチャネル次数と遅延タイミングのブラインド推定法を提案する.提案手法は,受信信号の雑音部分空間と署名波形が直交する性質に着目し,単一ユーザのチャネル次数と遅延タイミングを推定する.チャネル次数と遅延タイミングの推定成功率を計算機シミュレーションにより評価し,同一拡散符号の信号が複数存在する場合でも,提案方式によって単一のユーザのチャネル次数と遅延タイミングを高精度に推定できることを示した.
一般社団法人電子情報通信学会の論文
2012-12-06

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