1116 凍結防止剤による下部工の塩化物イオンの浸透性に関する考察(塩害)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本論文では,冬期に散布される凍結防止剤が橋梁下部構造に流出することによる塩化物イオンのコンクリートへの浸透性を検討した。多数の橋梁について諏ンクリート中の塩化物イオン濃度を調査し,損傷および漏水範囲と対応づけて,橋梁下部構造の塩害の特徴を明らかにした。その結果,漏水の境界付近において,局所的に塩化物イオン濃度が高くなっており,鉄筋腐食が発生している可能性が高いことが示された。この現象を明らかにするため,乾湿繰返し試験による塩化物イオンの浸透性の評価および実構造物の詳細調査を実施し,局所的な乾湿繰返しの影響により高濃度の塩化物イオンが浸透することを示した。
- 公益社団法人日本コンクリート工学会の論文
- 2008-07-30
著者
-
渡辺 暁央
中日本ハイウェイ・エンジニアリング名古屋(株)金沢支店土木部
-
小保田 剛規
中日本高速道路(株)金沢支社保全・サービス事業部改良チーム
-
河野 成弘
中日本高速道路(株)名古屋支社彦根保全・サービスセンター改良担当課