需要家の特性を考慮した不確実性下のネガワット計画
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概要
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需給逼迫時の電力需給バランス問題の解決方策として,ネガワット取引が注目されている.これは需要家が事前に一定の電力需要削減を約束し,約束した日時に電力需要を削減目標以下にすることで,インセンティブを得る取引のことである.一方で,電力需要は気象や突発的な要因に左右されやすく,正確に予測することが難しい.したがって,約束した電力削減目標を確実に達成するためには,需要予測の変動の分布を考慮した調整制御を実施する必要がある.ここでは電力削減リソースの起動時間や特性の違いに着目し,不確実性状況下において多段階で意思決定するネガワット計画を考え,サンプルパスを用いた解法を提案する.本稿で実施した一次評価用の数値実験設定では,複数のサンプルパスを利用する提案手法により,負担コストを削減できる効果を確認した.
- 2014-03-28