日本の野生ブドウワインの製品ミックス戦略と価格設定
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概要
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近年,日本の各地のワインビジネスにおいて,日本在来の野生ブドウ類の資源を見直し,それらを利用したワイン生産が盛んになっている。本論文では,野生ブドウ栽培種の生産実態を概観するとともに,各ワインビジネスがどのような製品ミックス戦略をとっているか,また,その製品価格の設定がどのような要因によって規定されるかを検討した。製品ミックス戦略の検討においては,ワインビジネスの製品ラインの幅と深さ,価格設定に関するデータを用いて,主成分分析とクラスター分析を適用し,ワインビジネスの製品ミックス戦略の分類を行った。その結果,野生ブドウワインの製品ミックス戦略には,6つのタイプがあり,ワインビジネスの事業戦略に規定されることを明らかにした。価格設定の検討においては,野生ブドウワインの製法やワイン原料の品種の組み合わせに関する特性データと生産地域,製品ミックス戦略のタイプに関するデータを用いて,ヘドニック価格関数を計測し,野生ブドウワイン価格の設定要因を分析した。その結果,ワイン製法や原料品種の組み合わせだけでなく,地域やワインビジネスの製品ミックス戦略のタイプが,野生ブドウワインの価格設定に大きな影響を与えていることを明らかにした。
- 2014-03-05
著者
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