東アジア社会政策の比較方法論と課題 : 日中韓を中心に(<特集>東アジア社会政策研究が問いかけるもの-理論的枠組みと実証分析)
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概要
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福祉レジーム論の全盛期に登場した東アジア社会政策研究ではその初期から「比較」が非常に強く意識されていた。ある意味では比較のなかから東アジア社会政策論が登場したともいえる。本稿は,この比較方法論という視点から1990年代半ば以降の東アジア社会政策研究の系譜を整理するとともに,発展段階の違いから生じる同時点比較の限界を克服するための1つの試みとして,日中韓の医療保障の異時点比較を紹介する。一方,圧縮的発展によるギャップの縮小と少子高齢化のもとで,同時点比較の有効性も高まりつつあることを述べ,最後にケア・レジームを事例に新しい比較研究の方向性と今後の課題を指摘する。
- 2013-12-30
著者
関連論文
- 劉燦著, 日本僑報社, 『現代中国農村の高齢者と福祉-山東省日照市の農村調査を中心として』, 2010年9月, 272ページ, 本体8,800円+税
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