広汎性発達障害児・者の会話理解を支援するコミュニケーションエイド(福祉工学,<特集>ヒューマンコミュニケーション〜価値ある生活環境構築のための情報技術〜論文)
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概要
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広汎性発達障害児・者は,神経心理学的検査や行動観察により,「見て答えること」に比べ,「聞いて答えること」の発達が遅れていることが明らかになる場合が多い.本研究では,視覚シンボルを構造化して提示することにより,発言を視覚的に理解する手ががりを与え,広汎性発達障害児・者の会話理解を支援するコミュニケーションエイド「STalkシステム」を開発した.広汎性発達障害児・者と会話を行った経験のある支援者による短期試用評価,及びアスペルガー症候群及び自閉症の被験者4名とその家族による長期試用評価を実施し,本システムが発言の理解・定着及び家族の負担軽減に有効であること,更に提示履歴を解析することにより日常生活におけるコミュニケーション能力を評価する定量的なデータが得られることを示唆する結果を得た.
- 2014-01-01