保育者の主体的な保育実践を導くコンサルテーション成立要因の抽出 : コンサルテーション実施の「その後」に焦点を当てて(第1部<特集論文>保育と特別支援)
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概要
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本研究の目的は,保育者の主体的な保育実践を導くコンサルテーションが成立するための要因を明らかにすることである。協働的なコンサルテーションでの専門家からの助言を,保育者が「その後」どのように検討し,「気になる子」の保育実践に発展・応用したのかを主体的な保育実践を導いたコンサルテーションの記録から分析した。結果,1)専門家による保育者の焦燥感の「引き受け」,2)行動の意味の言語化,3)保育者の主体的判断の促しと選択の余地の設定,が協働的な関係作りを成功させる要因として抽出された。併せて,「気になる子」への適切な対応や指導上の配慮としての保育実践が,保育者自身の主体性や専門性を向上するプロセスとして機能し得ることが明らかになった。
- 日本保育学会の論文
- 2013-12-25