日本における障害児保育に関する歴史的研究 : 1960〜70年代の「園内支援体制」に焦点を当てて(第1部<特集論文>保育と特別支援)
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概要
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本研究は1960〜70年代の幼稚園における障害児保育から,「園内支援体制」の構築に関する特質を検討し,この時期に先駆的に障害児保育を行っていた幼稚園においては一斉保育から障害幼児を含む集団での新たな保育体制が構築され,「園内支援体制」の構築が生じていたことを明らかにすることを目的とした。結果から次の3点が明らかになった。(1)障害児保育実施の契機に関しては両園とも保護者の要求を受ける形で受け入れが始められた。(2)障害児保育の特徴としてはそれまでの一斉保育では受け止め切れなかった障害幼児を受け止めつつすべての幼児への保育を充実させることへとつながっていった。(3)障害幼児を含む集団で保育・支援がなされる園全体の「園内支援体制」の変容がなされていた。
- 日本保育学会の論文
- 2013-12-25
著者
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