保育所の給食場面における保育士の働きかけの特質(第1部 自由論文)
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概要
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本研究の目的は,保育所の給食場面において保育士が意識的に行おうとしている働きかけと,実際の働きかけ双方を検討し,保育所の給食場面における保育士の働きかけの特質を明らかにすることである。結果,保育士が給食場面で意識的に行おうと考え,働きかけても,実際の給食場面においては理想通りにはいかない状況が見出された。その要因となる保育所の給食場面における保育士の働きかけの特質として,(1)子ども個人の身体的・生理的嗜好に反する働きかけを行い,子どもに心理的負担を与えてしまう危険が内在すること,(2)子どもが「食べる」と「楽しむ」,そして「学ぶ」と必ずしも両立しない複数の行為を同時並行的にできるよう配慮しないといけない難しさを含んでいることがあげられた。
- 日本保育学会の論文
- 2013-12-25