回復期リハビリテーション病棟退院患者の介護保険サービス利用予定に関する現況
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概要
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本研究の目的は,回復期リハビリテーション病棟退院患者における介護保険サービス利用予定と介護状況および看護師の介護保険情報提供に関する実態について明らかにすることである.対象は回復期リハビリテーション病棟を有する4医療施設において自宅退院した患者128人で,調査内容は患者の基本属性,主介護者の有無と介護に対する受容度,居宅サービス13項目(介護予防含む)の利用予定の有無,看護師による介護保険の利用方法および住宅改修に関する情報提供の有無であった.居宅サービスの利用予定では通所リハビリテーションが32.2%と多く,次いで訪問介護21.2%,通所介護16.1%,福祉用具貸与16.1%であり,関連要因として認知症高齢者の日常生活自立度,在院日数等が認められた.看護師による介護保険の利用方法や住宅改修に関する情報提供は約2割であったことから,今後は多職種と連携を図りながら介護保険に関する情報提供についても積極的に行っていくことが望まれる.
- 2013-11-30