食事の援助に対する看護師の思いと行動の変化 : アクションリサーチ法を用いた院内研修の有用性
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概要
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本研究の目的は,研究者が現場の実践者と共同して「よりよい食事の援助」を目指してアクションリサーチの方法論を用いて取り組むことにより,研究参加者の思いと行動にどのような変化がもたらされるのかを明らかにすることである.S市内の中規模病院の看護師が研究参加者であり,アクションは勉強会や研修会とした.データ収集は参加観察,インタビュー,質問紙調査で,分析は看護師の「食事の援助」に対する思いと行動の変化について記述した.看護研究に携わる看護師との4回の勉強会,院内全体での2回の院内研修および研究報告会というアクションの成果として,"食事援助の再認識""日常ケアへの内省""ケア修正の模索""チーム連携の芽生え"という変化が見いだせた.その成果から一つのテーマに関して繰り返しアクションする方法はチーム全体に変化をもたらすことが示唆された.
- 2013-03-31