新しいHCIデバイス開発のための実践演習
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概要
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教育の現場において,新しい HCI デバイスの開発を行うには,人間を含む物理世界の情報と,コンピュータの中の仮想世界の情報の操作および連携を実際に体験し,それをもとに新しいデバイスを考えることが重要である.一般的に用いられているキーボードやマウスはハードウエアとソフトウエアとの接点が OS などで抽象化されているため,デバイスにより物理世界の情報を読み取っている感覚が十分に得られない問題がある.本研究では,入力のためのハードウエアをマイコン上のセンサーとし,まずセンサーにより物理世界の情報の収集方法を実践し,その後,出力先にコンピュータグラフィックス (CG) のビジュアルアートに対応づける段階的な実践実習を提供することで,より直接的にデバイス入力とコンピュータとの連携を実感できる教材を提供し,これによる新しい HCI デバイスを開発可能な演習を提案するものとした.論文では,教材開発から,実践導入とその結果,また,その結果について述べる.
- 2014-03-06