短メッセージの大量トラヒック処理を実現するインメモリ分散KVSを適用した高速メッセージングシステム(通信サービス,<特集>ヒト・モノ・データをつなげるインターネットアーキテクチャ論文)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ビッグデータ時代には,ネットワークに接続されたモノ同士が情報交換を行うM2Mの普及やクラウドコンピューティングの浸透により,大量のデバイスから発信される1KB以下のメッセージ(短メッセージ)トラヒックが膨大になることが予測されている.しかし,メッセージの集配処理を担うメッセージングシステムにおいて,短メッセージトラヒックに対する処理性能が問題になっていた.そこでキュー構造型インメモリ分散KVSを適用することにより,膨大な短メッセージトラヒックを処理できる高性能と,高拡張性及び高可用性を備えた高速メッセージングシステムを開発した.本論文では,高速メッセージングシステムの高可用性及び高拡張性を満たすアーキテクチャ,キュー構造型インメモリ分散KVSの分散方式,及び分散キューの同期処理を単一TCPコネクションで高速に行う通信処理方式を提案した.提案したアーキテクチャ及び方式を,膨大な短メッセージトラヒックの先行事例である携帯電話のメールシステムの環境に組込み評価した結果,サーバ一台あたり従来比4.5倍の3600msg/secの高性能,更に高可用性を確認した.
- 2013-10-01
著者
-
木下 雅文
(株)日立製作所システム開発研究所
-
土田 元
(株)日立製作所
-
小池 隆文
(株)日立製作所横浜研究所
-
水谷 衣津美
(株)日立製作所横浜研究所
-
小池 隆文
(株)日立製作所情報・通信システム社
関連論文
- 5D-1 マルチプロトコル対応メッセージゲートウェイの実装と評価(ネットワーク運用管理,一般セッション,ネットワーク)
- 研究会推薦博士論文速報 : アドホックネットワークにおける位置依存情報共有のための複製配置に関する研究
- B-18-8 分散インメモリKVS連携方式によるメールGW配信性能の向上(B-18. ネットワークソフトウェア,一般セッション)
- B-18-5 分散KVSと連携したメールGWにおけるN分散構造実現手法(B-18.ネットワークソフトウェア,一般セッション)
- 短メッセージの大量トラヒック処理を実現するインメモリ分散KVSを適用した高速メッセージングシステム(通信サービス,ヒト・モノ・データをつなげるインターネットアーキテクチャ論文)