携帯電話カメラでの捕虫シート撮影による害虫発生数の監視
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
農業現場に取り入れられてきている IPM (総合的病虫害管理) が効果を発揮するためには,現場の害虫発生量を精密に監視する必要がある.この作業を日常業務内で迅速に低コストで行うことは,現場作業者のスキルに大きく依存しているという課題がある.本報告では,携帯端末で捕虫シートの写真を撮影するだけで,簡便に害虫発生量を監視できるクラウドサービスを提案し,実際に植物工場で集めた画像に対し,捕獲した数百匹の害虫数を手動計測した正解データを用意し,画像処理の有効性を評価したので報告する.単純なアルゴリズムながらも多地点でのデータ収集に十分活用できることがわかった.画像認識クラウドサービスによりデータ収集を容易化しマッピングデータを得ることができれば,大規模施設における局所的な収量差の改善や,外部からの病害虫の侵入予察など,有益な知見が得られる可能性を示した.今後,広域かつ時系列の画像データ収集を行い,異常発生の兆候検出が可能であるかを検討したい.
- 2014-02-24
著者
関連論文
- 1A1-B04 知的植物工場における植物生育診断ロボットの開発
- 携帯電話カメラでの捕虫シート撮影による害虫発生数の監視
- 1A1-A02 太陽光利用型知的植物工場におけるマルチオペレーションロボットの開発(農業用ロボット・メカトロニクス)