痙性斜頸症の行動療法的治療 : バイオフィードバック法とセルフモニタリング法の併用
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概要
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痙性斜頸症27例を2週毎の外来診療で,EMGノミイオフィードバック法と鏡によるセルフモニタリソグ法を併用したガイディソグおよびシェイピソグ法(複合G&S法)を実施し,完治13,略治6,軽快6,脱落2を得,脱落を除く略治以上の治癒率76%の結果を得た。治療継続中の9例を除く治癒率は88%で,81%が完治していた。受診までの経過年月が1年以上の場合の治癒率50%に比べて1年以内は93%であり,早期の適確な治療の必要性が示された。発症時ストレスが95%にみられ,多忙状態が52%を占めていた。また背後要因として,長期同一作業姿勢43%,下肢の長さの違い24%,円背21%,痛みの回避姿勢19%など,全体の85%に発症準備要因が見いだされ,この要因を含めた体全体のバランスの回復をはかる治療法の必要性が示された。
- 1989-09-30
著者
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