マイクロ波ピラミッド形電波吸収体の電磁波照射による発熱に関する検討(生体,EMC,一般)
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概要
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マイクロ波電波暗室の壁面を構成するピラミッド形電波吸収体は,電波暗室内部における電磁波照射試験等で,その電磁波を吸収して発熱する.ここで,試験電磁波の周波数,電力密度により電波吸収体内部の発熱温度の分布及び最高発熱の温度が異なることが知られている.本報告では,長さ30cmのピラミッド形電波吸収体を用い,電磁波照射における電波吸収体内部の発熱温度分布及び最高発熱温度をシミュレーションと実際の測定により確認した.シミュレーションでは,はじめに電波吸収体内部の電力損失分布をHFSSにて求め,次いで得られた電力損失分布から電波吸収体基材の熱伝導率,停滞している空気の熱伝達率を用いて内部の発熱温度分布をANSYSにより求めた.また,実際の測定では,ホーンアンテナを用いて電磁波を照射し,電力密度がある程度均一となる位置に配置した電波吸収体の内部の発熱温度を温度センサーにて把握した.なお,周波数には3GHz,6GHz,12GHz,18GHzを選択した.その結果,ピラミッドの中心軸上で最高発熱温度に到達し,高周波になるに従いピラミッド先端の方向へ移動することが確認された.また,本電波吸収体では,周波数3GHzの最高発熱温度が他の周波数に比較して高いことが確認された.
- 一般社団法人電子情報通信学会の論文
- 2012-08-31
著者
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柳川 太成
Tdk株式会社 電波エンジニアリング事業部
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栗原 弘
株式会社電波エンジニアリング部
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鳥井 政志
株式会社電波エンジニアリング部
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斉藤 寿文
株式会社電波エンジニアリング部
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柳川 太成
株式会社電波エンジニアリング部
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滝沢 幸治
株式会社電波エンジニアリング部