"好ましい人数"であるときの混みあい感と参加意向の関係
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概要
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混みあい感(クラウディング)にうまく対処していくということは、これが、都市生活において避けることのできない問題であることからも重要であると考えられる。本研究は、混みあい感の前提条件の1つとされるその場に「好ましい人数」に着目し、混みあい感と参加意向の関係を明らかにすることを目的としたものである。実験は、駅、映画館、大型店内の11箇所、計110枚の刺激写真を用いて行われた。その結果、全ての箇所で、刺激写真内の人数が増加するにしたがい、混みあい感が高くなる傾向にあった。このとき、映画館、大型店の各箇所における参加意向は、好ましい人数であるときに最も高いことが示された。一方、駅(券売機など)では、人数が増加するにしたがい、参加意向が低くなる傾向をもつ箇所があった。また、どの場所でも、参加意向は、女性よりも男性の方が混みあい感による影響を受けていた。
- 人間・環境学会の論文
- 2000-12-24