東北地方太平洋沖地震などによるエレベーターの被害概要(特別講演I)
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概要
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2011年3月11日14時46分に発生した三陸沖を震源とする「東北地方太平洋沖地震」は,震度階7(マグニチュード9.0)を記録した巨大地震で,地震後に大津波が太平洋沿岸の広地域に亘って到達した。その後,余震が長期間にわたり,東日本地域に大きな損害を与えた。社団法人日本エレベータ協会(以下「当協会」という。)では,従来から昇降機が大きな被害を受けた地震について調査してきた。今回も,エレベーターの被害件数の把握,昇降機耐震設計・施工指針の有効性の確認,及び今後の見直しの必要性判断の材料とするために,本震,一連の余震及び大津波による被害状況を当協会会員に問い合わせる方法で調査した。本稿では,この調査結果及び耐震指針の有効性に関する分析結果について報告する。
- 2012-01-18