モバイルサービスにおけるクローキングとダミーに基づく位置情報プライバシー

概要

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近年,高精度な位置検出デバイスの普及にともなって,様々なタイプの位置情報サービス(LBS)が提供されている.一方で,このような位置データは個人情報を含んでおり,位置のプライバシーを保護することはLBSにおける重大な問題の1つとなっている.位置情報のプライバシーを保護するための方法として,多くの提案がなされてきている.たとえば,サイレントピリオドに基づく手法,ダミーノードに基づく手法,そしてクローキングリージョンに基づく手法がある.しかし,多くの研究は匿名性を改善しようとするとLBSの品質が低下し,LBSの品質を高めようとすると匿名性が下がる問題があった.この論文では,ダミーノード方式とクローキングリージョン方式を組み合わせたハイブリッド手法を提案する.この方式では,ノード密度に基づいて適切な方式を使ってノードの位置のプライバシーを保護する.シミュレーション結果から,提案方式は位置情報の品質を低下させることなく,ターゲットノードの特定確率を改善することが可能となった.
2014-02-15