外国語活動(英語活動)に「お寿司屋さんごっこ」を導入した授業の展開とその効果 : 「ごっこ遊び」で扱った寿司英語と扱わなかった寿司英語の学習成果に焦点をあてて
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概要
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平成23年度の外国語活動必修化に向けて,平成22年9月から10月において新潟県糸魚川市立I小学校で『英語ノート』の言語材料を応用した「ごっこ遊び」を導入した。実際に,英語活動で小学校5年生・6年生を対象として「お寿司屋さんごっこ」の体験活動を実施した。この授業実践は,言語と文化に関連させて「ごっこ遊び」において日本の伝統文化の食材といわれている寿司を題材として取り扱った。本稿では,「お寿司屋さんごっこ」のねらい,内容,指導方法,効果などについて報告する。学習効果の観点から授業で取り扱った寿司英語と取り扱わなかった寿司英語の正答数を比較分析した。児童の自由記述から,「ごっこ遊び」をどのように捉えているかを記述した。その結果,児童が寿司英語をわかり使えるようになれば,役割を決めながら疑似体験をする「ごっこ遊び」の授業で自信を持って活動するようになることが明らかとなった。児童が「ごっこ遊び」に積極的に取り組むために,様々な形態で取り扱う言語項目を反復練習することが必要である。具体的に,4時間の授業単元構成を考える際,授業の固定化を考慮しながら,「ごっこ遊び」のねらいに基づく指導を構築していく。例えば,ゲーム活動では「聞くこと」から「話すこと(言うこと)」を目指したゲームの取り組みによって「ごっこ遊び」で用いられる表現を繰り返すこととなる。その結果,最終的に「ごっこ遊び」の中で児童は自信を持って役割を演じることとなる。
- 小学校英語教育学会の論文
- 2013-03-20
著者
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