心拍変動バイオフィードバック法(ワークショップ)
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概要
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本稿は第41回日本バイオフィードバック学会学術総会にて開催された特別企画ワークショップ「心拍変動バイオフィードバック法」の内容をまとめたものである。心拍変動バイオフィードバック(以下,HRV-BF)は,約0.1Hzの緩徐な呼吸を伴う技法で心拍数,血圧,血管緊張に大きな変動を引き起こすと考えられている.この頻度でペース呼吸を行うと,心拍変動の高周波成分と低周波成分は互いに協調し,呼吸性不整脈と圧反射システムに共鳴が生じるとされている.この現象は心拍変動バイオフィードバックにおける共鳴効果と呼ばれている.このワークショップでは,HRV-BFにおける重要なポイントを紹介するために,1)心拍変動のデモンストレーション,2)HRV-BFの作用機序:心血管系システムの共鳴,3)HRV-BFの効果,4)共鳴周波数の決定(実習)などが解説された.これまで報告されてきた多くのHRV-BF研究はこの技法が自律神経障害を含む心理的・身体的障害に対して臨床的に有用であることを示してきたが,一方で今後さらに基礎的な検討と理論の構築を必要としている.
- 2013-10-25
著者
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榊原 雅人
愛知学院大学心身科学部心理学科
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及川 欧
旭川医科大学救急医学講座
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Lehrer Paul
Rutgers, The State University of New Jersey-Robert Wood Johnson Medical School
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