地域包括支援センターにおける社会福祉士の課題 : フォーカス・グループ・インタビューでみえた専門職のジレンマ
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概要
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[目的]地域包括支援センターが発足した後3年間の実践から社会福祉士の専門的業務の実態と課題を検証し,それを通して地域包括支援センターの課題とあり方を明らかにすることを目的とする.[方法]X市の地域包括支援センター6か所の社会福祉士9人を対象に,フォーカス・グループ・インタビューを行い,その内容を質的分析した.[結果]インタビュー内容から,8つのカテゴリー「地域包括支援センターの業務の不明瞭さ」「社会福祉士の役割確立への志向」「社会福祉士としての力のなさと戸惑い」「業務における新予防給付の比重の高さ」「所属センターのチームケア体制の課題」「包括支援事業が行政の委託であることから生じる問題」「地域活動のむずかしさ」「利用者にとっての利用しにくさ」が生成された.[結論]8つのカテゴリーはセンター内とセンター外に分けられ,社会福祉士はセンター内とセンター外のそれぞれに複数のジレンマを抱えていることが明かになった.
- 2013-10-01
著者
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斉藤 千鶴
関西福祉科学大学 社会福祉学部
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杉原 百合子
京都府立医科大学医学部看護学科
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山田 裕子
同志社大学社会学部
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峯本 佳世子
同志社大学大学院総合政策科学研究科
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田中 八州夫
同志社大学大学院総合政策科学研究科
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