風観測データを活用した鉄道の強風時安全性評価(<特集>気象データ活用事例)
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概要
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本稿では風観測データを活用した鉄道の強風時安全性評価の方法を紹介する.この安全性評価の方法は,鉄道車両が走行する区間の強風に対する安全度を定量的に判断するために,風観測データを用いて危険な風速となるような強風の発生確率を求め,安全性評価の指標を算出するものである.風観測データを用いた安全性評価の指標の試算結果から,風速のみを用いた場合のその指標が風速と風向を用いた場合のその指標の約100倍となる例を示す.安全度を定量的に評価することによって,強風対策が必要な区間の優先度を客観的に見積もることが可能になると考えられる.
- 2013-10-01
著者
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荒木 啓司
財団法人鉄道総合技術研究所
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谷本 早紀
鉄道総合技術研究所
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荒木 啓司
公益財団法人鉄道総合技術研究所防災技術研究部気象防災
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福原 隆彰
公益財団法人鉄道総合技術研究所防災技術研究部気象防災
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谷本 早紀
公益財団法人鉄道総合技術研究所防災技術研究部気象防災
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