水害予測システムDioVISTAに見る降雨データの利活用(<特集>気象データ活用事例)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
大雨の発生頻度が増加傾向にあり,水害の危険性が高まっている.本稿では,水害対策にとって重要な情報である水害予測情報を生成するための,水害予測システムについて紹介する.水害予測システムは予測降雨に基づき河川水位と浸水域を算出する.著者らが開発したDioVISTAを具体例として示し,システムが出力する情報が防災担当職員などの判断支援に活用されることを述べる.予測に使用される数理モデルを紹介し数理モデルとGISとの統合の利点について論じる.今後の課題として,避難に関する判断のより強力な支援,および内水氾濫の予測を挙げ,予測システムの今後について展望する.
- 社団法人日本オペレーションズ・リサーチ学会の論文
- 2013-10-01