漏斗胸に対するNuss法I期的・II期的手術直後のAdaptive-Servo Ventillation使用
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概要
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<目的>『二相式気道陽圧ユニット(Adaptive-Servo Ventilation:ASV)』は装着する事により、ほんの僅か吸気をするだけで送気され、十分深い呼吸が出来るという利点がある。著者等は漏斗胸手術術後ASV装着について、観察・研究を施行した。<方法>漏斗胸Nuss法術後管理において、平成24年12月12日より平成25年4月30日迄に58例でASVを用い、使用した鎮痛剤の量、睡眠の快適さについて調べた。対象として同時期の術後ASVを用いていない症例29例と比較した。<結果>I期的手術後のASV装着例では術後ルーチンのブプレノルフィン塩酸塩0.2mg筋注(12時間毎2回:術後1日間)のみであったが、ASV非装着例ではブプレノルフィン塩酸塩0.2mgを筋注(6時間毎2〜3回:術後1日間)であり、ジクロフェナクナトリウム坐剤の追加挿入も必要であった。II期的手術後のASV装着例では、術後のブプレノルフィン塩酸塩0.2mgの筋注は行わず、またジクロフェナクナトリウム坐剤の挿入も行わなかった。しかしASV非装着例では、ブプレノルフィン塩酸塩0.2mgの使用はなかったものの、ジクロフェナクナトリウム坐剤を全例に使用した。前述の如くASV装着例では、非装着例と比較し鎮痛剤の量が有意に少なかった。しかし、次朝のインタビューでは睡眠についてはむしろASV装着例が良く眠れたと答えた症例が多かった。<結論>ASVは漏斗胸術後症例に勧められる呼吸管理と言える。
- 2013-12-25
著者
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