解像度を維持するBullet Timeの生成と評価
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
被写体を中心に等間隔に並べた多視点カメラからの映像のうち、同時刻のフレームを順に切り替えると Bullet Time と呼ばれるカメラワークをもった映像表現となる。この時、各カメラを被写体の一点が画像の中心となるように設置しなければ不自然な映像となってしまうため、各フレームを射影変換で補正する方法がよく用いられる。しかし、この射影変換は元のフレームを変形するため、そのままでは空白部分ができてしまう。これを回避するには変換後の画像を拡大すればよいが、過度な拡大をすると画像が劣化してしまう。そこで、本稿では、この拡大をなるべく抑えて元の画像の解像度を維持しつつ、Bullet Time カメラワークとして自然な射影変換をおこなうアルゴリズムを提案する。また、それぞれの変換が既存手法に対してどの程度、解像度を維持できるのかを明らかにした上で、被験者実験によりカメラワークがユーザに与える影響を、主にテレプレゼンスと自然さの観点から検証した結果を報告する。
- 2014-01-16