物体壁面の表面性状を考慮した流れのシミュレーション
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概要
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これまで多くの流れのシミュレーションは,物体と流体の間の境界条件は滑り無しで計算されてきた.しかし,物体表面の性状によっては,一概に滑り無し条件では適切な結果が得られない場合もある.一例として,魚類や両性類の体表にはヌメリや滑りがあるが,その為にこれまでの滑り無し壁面とは異なる流れが観察され,この滑りといった表面性状の効果を計算に導入する必要がある.本研究では,境界条件に滑りを考慮に入れることで,その様な滑りのある物体を表現する方法を提案し,粒子法(MPS法)による流れのシミュレーションを行った.検証については,生体材料の1つであり水触媒の高分子ゲルであるハイドロゲルを用いて,ポアズイユ流れ及びスプラッシュの実験と比較し,シミュレーション結果が実験のそれらをよく表現できたことを確認した.
- 2013-08-25
著者
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