専門学校生を対象にした方略保有感の促進による深い処理方略の教授介入の効果
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究は,専門学校生を対象として動機づけ要因である方略保有感の促進による深い処理方略の教授介入を行い,その介入が深い処理方略の使用と転移に与える影響について検討を行った.45名の専門学校生が方略保有感の促進による教授介入を受ける介入群に,62名の専門学校生が深い処理方略の説明のみを受ける対照群に割りあてられた.分析の結果,介入群は対照群に比べ,深い処理方略を多く使用し,介入3ヶ月後のテストにおいても高い点数を取っていた.また,介入群は,深い処理方略を他の授業の学習でも多く用いていた.これらは,教授介入において方略保有感を促進させることが効果的であることを示している.より効果的な学習方略の教授を行うためには,動機づけに働きかけることが重要になると考えられる.
- 2013-08-20
著者
関連論文
- P2-51 方略保有感が認知的方略の使用に与える影響 : コストと有効性の認知を統制して(ポスター発表(2))
- 方略保有感,コスト,有効性が認知的方略の使用に与える影響
- メタ認知的方略,動機づけ調整方略が認知的方略,学習の持続性に与える影響
- 専門学校生を対象にした方略保有感の促進による深い処理方略の教授介入の効果
- 大4-3 大学生における動機づけ調整方略が学習行動に与える影響(教授・学習,口頭発表)
- PC-049 中高一貫校における動機づけ(1) : 教室の目標構造と生徒の達成目標,学習方略の関連(教授・学習,ポスター発表)