プラタナスグンバイに対するチアメトキサムの樹幹注入による防除効果
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概要
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プラタナスグンバイは北アメリカ原産で,日本では2001年に愛知県で初めて発生が確認され,九州から北海道までの範囲に地理的分布を拡大した.本種の成虫および幼虫は,プラタナスの葉裏を吸汁加害することにより,葉を白化させる.本種が発生するプラタナスは,日本では街路樹として人通りの多い場所に植えられており,京都府のプラタナスに隣接した住宅では,テラスに干した洗濯物や布団に成虫が飛来するため,不快害虫にもなっている.また,そこで殺虫剤を直接植物体へ散布しない防除技術の確立を目的として,2008年に京都市内の街路に植栽されているプラタナスにおいて,チアメトキサム液剤(400mL/m^3および600mL/m^3)の樹幹注入処理を行い,本種に対する防除効果を調べた.その結果,どちらの注入量でも,本種の成虫および幼虫の発生を処理138日後まで抑えた.
- 2013-07-31