子どものがん性疼痛アセスメントに関する看護師の知識の実態調査
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概要
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小児がん治療・看護に携わる看護師の、子どものがん性疼痛アセスメントに関する知識の実態を明らかにすることを目的に、大学病院・小児専門病院に勤務する看護師250名を対象に質問紙調査を実施した。看護師72名(有効回答率28.9%)の回答を分析した結果、子どもの痛みと成長発達に関する質問項目では、約5割の看護師が誤答している項目が多かった。また、子どものがん性疼痛の生理学的な性質に関する質問では、約4割の看護師が「知らない」と回答。子どものがん性疼痛治療に関する質問項目では、看護師の5割以上が「知らない」と回答。看護師の特性である「小児がん看護の経験年数」「がん関連の学習機会の有無」によって知識に差が見られるものの、子どものがん性疼痛アセスメントに関する知識が十分に習得できていない実態が明らかとなった。以上のことから、看護師の特性を考慮した教育内容・方法を検討する必要性が示唆された。本研究は、平成22年度天使大学大学院で行った修士論文に一部修正・加筆したものである。
- 2013-11-30