喘息の環境要因
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概要
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これまでにわかっている研究によれば,喘息の環境要因と考えられたのは(1)喫煙(特に幼少期),(2)残留性有機汚染物質,(3)農薬(DDE),(4)幹線道路への近接,(5)オゾン,(6)フタル酸ジエチルヘキシル,(7)揮発性有機化合物,(8)可塑剤,(9)食物アレルギー,(10)ストレス,(11)低い社会経済的地位,(12)カビ・湿害,そして(13)プールの塩素,であった.一方,関連がないと考えられる環境要因は鉛であった.これらは再現性のあるものもあればないものもあり,さらなる研究が必要である.その意味で,日本で実施される大規模な出生コホートであるエコチル調査に期待したい.
- 国立保健医療科学院の論文
著者
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藤原 武男
国立成育医療研究センター研究所成育社会医学研究部
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藤原 武男
(独)国立成育医療研究センター研究所 成育社会医学研究部
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大澤 万伊子
(独)国立成育医療研究センター研究所 成育社会医学研究部
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