特定物体認識とマルコフ確率場によるモノクロ画像の自動彩色法(第15回情報論的学習理論ワークショップ)
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概要
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特定物体認識手法を利用して、多数のカラー画像の色情報をもとに、与えられたモノクロ画像に色情報を付加(自動彩色)するための計算法を提案する。従来行われていた彩色法は、ヒストグラムなど大域情報量ベースの単一画像ソースを利用した自動彩色法(色転送法)であったが、正確に領域ごとに色が着かない、彩色対象のモノクロ画像と物体の構成が完全に一致した参照画像が必要であり、誤って着いた色を補正する手段があまりないという問題があった。ここで提案する手法では、多数のカラー画像ソースから抽出した特徴点のSIFT特徴量を計算しておき、モノクロ画像の特徴点との対応を検出して局所領域で色情報を転送することで部分的な彩色情報を生成するため、画面全体が一致した画像を必要としない。さらに、モノクロ画像にグラフベースの領域分割を適用し、領域単位の色情報をマルコフ確率場モデルに基づいて推定する手法を組み合わせることで、正確に領域ごとの着色ができ、物体認識結果を利用して色情報の補完と補正が同時に行うことができる。動画の一部等、彩色対象のモノクロ画像と同一カテゴリーのカラー画像が利用できる場合には、良好な彩色画像を得ることができた。
- 2012-10-31
著者
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