薄熙来と中国法の失われた10年
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概要
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薄熙来は,地方党委員会書記としての地位を最大限利用し,権力をほしいままに行使する専制君主に成り上がった。彼は打黒に名を借りて民営企業家から財を奪い,あわせて政敵を葬り,みずからの権力基盤を固めることに傾倒した。しかし,そうした薄熙来の政治スタイルを可能にしたのは,彼自身の権力欲によるところとはいえ,その背景に胡錦濤政権における司法政策と,法治の衰退という政治環境が形成されていたからにほかならない。本稿では,胡錦濤政権下における司法を中心とした法治主義にかかわる政策の問題を,そうした薄熙来の実践を通して検証してみたいと思う。
- 2013-09-25
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