岐路に立つ中国・北朝鮮関係
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概要
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中国は,北朝鮮を米国の勢力圏の韓国との間の緩衝国として重視し,そのため北朝鮮が国際的に非難される独裁国家で,中国の意に反した行為をくりかえしても,これまでは目をつぶってきた。しかし中国民衆が情報を得やすくなって客観的な北朝鮮理解が進み,北朝鮮の対応に不満をもつようになると,中国当局も対北朝鮮政策を再検討するようになった。北朝鮮を「暴走」させないために,中国は従来どおりのやり方で北朝鮮に対処していくのか,それとも韓国,場合によっては米国とも手を組んで,北朝鮮の「瀬戸際政策」を放棄させるように圧力をかけるのか,難しい選択を迫られている。
- 2013-09-25