2.1 JT-60Uにおける遠隔実験(2.既存装置の遠隔実験の現状および予定と課題,<小特集>ITERに向けた遠隔実験の現状)
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概要
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本章では,JT-60Uにおいて行われた遠隔実験について述べる.JT-60Uではセキュリティが確保された条件のもとでリモートサイトで実験条件を作成するシステムを開発した.リモートサイトから実験データ解析サーバにアクセスするツールと併用することにより,放電条件の作成,プラズマ放電後の実験データの解析,データ解析結果に基づく次の放電条件の決定が可能となった.このシステムを用い,京都大学およびドイツ・マックスプランクプラズマ物理研究所と遠隔実験を実施した.実験データの解析結果に基づき,中性粒子ビームパワーや電子サイクロトロン波パワーを変更することにより,研究対象の不安定性の挙動に関するデータが取得でき,所期の目的を達成することができた.本章ではこれらの結果とともに,JT-60Uでの実験経験から,将来実験チームの一員として遠隔参加する際に重要と考えられる項目も述べる.
- 2013-07-25
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