2-3歳児の保育集団での食事場面における対話のあり方の変化 : 伝え合う事例における応答性・話題の展開に着目して(第1部 自由論文)
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概要
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保育所の食事場面で,2-3歳児が伝え合い応答し合う場面について,集団での対話のあり方の変化を検討した。6〜11月の32事例を量的・質的に分析し,以下の示唆が得られた。(1)「他児の応答を引き出しやすい応答」の使用頻度は,自他の同異に関する情報追加が減り,それ以外の情報追加が増えた。質問はつねに1割程度であった。(2)終助詞「よ」「の」の使用が減り,終助詞「ね」・間投助詞「ね」「さ」の使用が増えたことから,中期・後期には他児の共感を求め,また,対話を続けていたことが示された。(3)具体的な事例分析から,話題が深まり,展開するようになった。また,他児と意見が対立した際,妥協案を提示したり,自分の気持ちを調整したりするようになった。
- 2013-08-31
著者
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