遺伝的アルゴリズムを用いた医用画像認識システムの最適化
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概要
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本稿では,遺伝的アルゴリズムを用いた医用画像認識システムの最適化に関する研究について述べる.医用画像における画像認識は,対象とする医用画像が一定の条件で撮影されないため複雑で難しい.しかしながら,診断に活用するために要求される認識精度は高い.そのため,最適な画像認識システムを構成する画像処理技術,特徴抽出技術,解析技術の組み合わせが複雑で,それらの設定の組み合わせも膨大になるため,最適な認識システムの構成に設定するのは難しい.そこで,本稿では,遺伝的アルゴリズムを用いた医用画像認識システムの最適化手法を提案する.提案手法では,複数の画像処理の組み合わせ,特徴抽出のパラメータのすべてを同時に最適化するために,遺伝的アルゴリズムの世代交代モデルをベースとした複数種の遺伝子が混在する最適化手法を提案し,効率良く最適なパラメータ設定を行う.41 症例の大腸内視鏡画像を対象とした検証実験の結果,提案手法により最適化された医用画像認識システムが炎症性疾患の重症度を識別する最も良い識別性能を示し,提案手法の有効性を確認した.
- 2013-12-04