成人腸重積を契機に発見された小腸悪性リンパ腫の1例
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概要
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症例は75歳女性.約2ヵ月前からしばしば腹痛を自覚していたが,突然の強い腹痛を自覚し救急要請,当院搬送となった.CTにて大腸腸重積と診断し、透視下に用手整復を施行し症状の改善をみた.精査にて回盲部に腫瘤を認めたため待機的な手術を予定していたところ,腹痛が再燃し緊急手術となった。術中Hutchinson手技を施行するも完全には整復されず回盲部切除術を施行した。切除検体では回腸末端に直径4cm程度の表面不整な腫瘤を認め,病理検査にてびまん性B細胞リンパ腫と診断された.成人腸重積は比較的稀な疾患であり,小児の腸重積に比較して器質的疾患が原因となる頻度が高く,特に悪性腫瘍の頻度が高い.今回我々は回腸末端の悪性リンパ腫を先進部とした成人腸重積症例を経験したので文献的考察を加え報告する.
- 2013-10-25
著者
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瀧野 陽子
公立学校共済関東中央病院外科
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河原 正樹
公立学校共済組合関東中央病院 外科
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高田 厚
公立学校共済組合関東中央病院外科
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瀧野 陽子
公立学校共済組合関東中央病院外科
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久都内 慶子
公立学校共済組合関東中央病院外科
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