日本政府CIOのコア・コンピタンス
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概要
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2012 年 8 月にリコー元副社長の遠藤紘一氏が非常勤の 「政府情報化統括責任者 (政府 CIO) 」 に任命された.それまで,各府省にあっては CIO が任命されていたが,日本政府全体の情報化を統括する役職は存在していなかった.そこで,政府 CIO が任命されたのである.しかし,当初はその職務について法的な裏付けがなかったため,2013 年に 「内閣法等の一部を改正する法律案 (政府 CIO 法案)」 が提出され,成立を見た.この法律により,日本政府における政府 CIO の職務などについて法的な規定がなされたのであるが,日本政府では,各府省で CIO を任命するに際して,その職務を明確にするために,経済産業省に設置された研究会がアメリカのクリンガー・コーエン・コア・コンピタンスを参考にして,日本版コア・コンピタンスを既に作成していた.本研究では,既に作成されていた日本版コア・コンピタンスや今般成立した政府 CIO 法,さらには,政府 CIO 法を巡る国会審議も参考にしながら,政府 CIO のコア・コンピタンスについて明らかにしたい.
- 2013-11-14
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