音楽鑑賞学習での意味生成における身体の機能 : デューイのコミュニケーション論を視座として
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概要
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本研究の目的は,デューイのコミュニケーション論を視座として音楽鑑賞学習での意味生成における身体の機能を明らかにすることである。まず,先行研究と文献より「意味生成meaning generation」における身体の機能を見出した。(1)意味生成の基盤,(2)「感覚的意味sense」共有の予測,(3)「感覚的意味sense」共有の修正. (4)「意義内容significance」の獲得,という4つの機能である。次に,盆踊りの創作活動を取り入れた音楽鑑賞の授業を行った。そして意味生成における身体の機能を視点に,研究授業の全ビデオ記録を分析した。分析の結果より,身体表現を導入した音楽鑑賞学習での意味生成における身体の機能について考察した。その結果,以下の結論を得た。1)「質」を受容し続け,新たな「感覚的意味sense」を生成させる。2)個々人の「感覚的意味sense」を統合させ,同時に集団に「意義内容significance」を獲得させる。3)「意義内容significance」の獲得によって,子どもの行為に意義づけられた「意味meaning」を生成させ,共有させる。
- 2013-03-31
著者
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