聴覚特別支援学校の体育授業におけるコミュニケーション方法に関する研究
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概要
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本研究の目的は、日本の聴覚特別支援学校体育教師を対象として、体育の授業におけるコミュニケーションモードについて検討することである。調査用紙は日本の43校の聴覚特別支援学校に送付された。30校からの回答を得た。その結果、すべての教師が体育の授業において、手話を第一のコミュニケーションモードとして使用していた。指文字使用は28名、音声使用は24名、ジェスチャーは23名であった。体育教師は体育の授業において、様々なコミュニケーションモードを使用しているが、もっとも重要なコミュニケーションモードとしていたのが手話であった。オリジナルサインについては、9名の教師が体育の授業で使用していた。体育の授業での教示について、12名の教師が困難を感じると回答した。スポーツスキルの教示については10名、安全面への配慮につては3名の教師が困難を感じていた。体育授業中の補聴器の装用については、水泳、マラソン、バスケットボール、サッカー、柔道を除いて常時装用させていた。体育の授業では視聴覚機器の使用も報告された。
- 2011-03-31